漁師直伝!鮭の切身の美味しい焼き方
どんな食材も、調理の仕方次第で「おいしさ」には大きな差が出ます。
最高の鮭を最高の状態で召し上がっていただけるよう、鮭の網元としてマルデン流・美味しい焼き方をご紹介します。
旨い焼き鮭は「正しい解凍」が肝心
まずはじめに、冷凍のまま焼くのであれば、炭火でない限りは芯まで火を通してふっくらと仕上げるのは難しいです。ここでは一般家庭の魚焼きグリルで焼く場合を前提として、切身を先に解凍します。
冷凍の切身は冷蔵庫で約6時間ゆっくりと解凍してください。冷蔵庫では表面温度が一定の状態に保たれるので、旨味が逃げにくく焼き上がりもふっくらします。
どうしても早く召し上がりたい、時間がないという場合は冷たい流水をおすすめします。深さのある容器に切身をパックのまま入れ、流水をかけて解凍します。
<室内での自然解凍や電子レンジの使用はNG!>
×室内などの常温で自然解凍させると水分が急激に溶け出してしまい、旨味が漏れやすく、焼いた後もパサパサになりやすいです。
×電子レンジの使用やお湯につけるなどの解凍も急激に水分が溶け出てしまうため、絶対におすすめしません。おいしさが半減してしまいます。
おいしい焼き方
さて、きちんと解凍できたら、家庭用の魚焼きグリルで焼きます。
最初は弱火~中火で片面約5分ずつを目安に焼いて下さい。そして強火で片面を30秒~1分、最後に皮側を約1分焼き上げます。
これで身はふっくらとして旨みがあり、皮はパリッと香ばしい理想的な焼き鮭に仕上がります。
むずかしいことは何もありませんが、焼き鮭というシンプルな料理だからこそ、ちょっとしたコツを押さえることでおいしさがアップします。ぜひ参考にして、鮭の本当のおいしさを味わってみてください。