札幌市内の小学校で出張授業をおこないました。
皆さんこんにちは、マルデンマート店長の傳法です。
12月6日(木)に札幌市の幌南小学校にて「鮭フレークを作ろう!」と「漁師が教えるロープワーク」の出張授業を行いました。これは当社の先代の社長が平成17年にきっかけをつくり、定置網漁業青年会が主催し、今回で25回目となります。
当初はロープワーク(ロープの色々な結び方)の授業のみだったのですが、ある年に先代が「来年は鮭フレークの作り方を教えてあげる」と子どもたちに約束してしまい、それから鮭フレークの授業も行うことになったそうです。子どもたちからの「鮭が食べたい」というプレッシャーに負けたのかもしれません。笑
今回は、毎年おこなっているこの授業の様子を少しだけレポートします。
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この出張授業は毎年5年生を対象におこなっています。
半分ずつ2つのグループに分かれて「鮭フレーク作り」と「ロープワーク」をそれぞれ体験してもらい、終わったら交代するという流れです。今年は100人の生徒さんが参加してくれました。
まずは「鮭フレーク作り」の様子です。
講師は当社マルデンのえりも工場の工場長です。見た目はちょっと強面ですが、毎年子どもたちとのふれあいを楽しみにしている優しい人です。
「鮭のオス・メスはどうやって見分けると思う?」「鮭の骨は何本あるでしょう?」など、鮭についてクイズを出しながら説明したあと、これから作る鮭フレークを工場で実際に作っている様子をDVDで見て予習します。
工程を確認したら、いよいよ鮭フレーク作りです。あらかじめ蒸しておいた鮭の皮、血合い、骨を丁寧に取り除き、塩・すりごま・油でシンプルに味付けします。これは当社で販売している「銀聖あらほぐし」とほぼ同じ工程・味付けです。化学調味料等を使わなくても、これで十分に美味しくできます。
実際の商品は小さな骨も残らないようできる限り丁寧に人の手で取り除き、チェックを重ねた上でパックしているので、生徒さんたちにも同じクオリティを目指していただきます。みんなとても真剣に取り組んでくれて、工場長からの最終チェックで「OK!」が出た時は「やったー!」と喜んでいました。
完成した鮭フレークはこの日の給食の時間に食べることができます。みんな食べるのが待ちきれない様子でした。
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「漁師が教えるロープワーク」は定置網漁業青年会の皆川さんが先生となってくれました。漁師の仕事や、定置網に魚が入っていく仕組みについてなどを説明し、実際の鮭漁の様子をDVDで見ました。
また、鮭の栄養素についてや、日本の食料自給率、北海道が食料庫であることなど、多岐にわたるお話でしたが生徒さんたちは真剣な眼差しで聞いていました。
そしてロープワークが始まりました。
実際に漁で使っているロープを短く切ったものが1人1本ずつ配られ、まずは基本の「本結び」で輪っかにしてみます。でも半分くらいの生徒さんは縦結びになってしまっていました。これから中学生になって、ひも靴やスポーツ用のシューズを履くときなどにしっかり結べるように、本結びと蝶結びを練習しました。
続いて、ちょっと難しい「もやい結び」もやりました。もやい結びは、漁船を岸に結びつけておくための結び方です。これにはみんな苦戦していましたが、何度もやり直しながら習得していました。ある男の子は「これで漁師の見習いくらいにはなれるかも!」と喜んでくれました。
最後に質問コーナーです。生徒さんたちからは、「鮭以外にはどんな魚がとれますか?」「どうやったら漁師になれますか?」「今までとった鮭で一番グレードが高かったのはどんな鮭ですか?」など、たくさんの質問が飛び、時間が足りないほどでした。子どもたちの好奇心は素晴らしいと、いつも思います。
今回は講師2名の他に定置網漁業青年会から現役の漁師さん3名が参加し、午前中いっぱい授業をおこないました。ちょっとした漁師のお仕事体験と食育が一緒になったこの授業で、生徒さんたちの心に何かが残ってくれるといいなと思います。また来年も楽しみにしています。
※札幌近郊でこのような出張授業をやりたいという学校関係者の方がいらっしゃいましたら、当社までお問い合わせください。漁や加工の繁忙期との兼ね合いで時期が限定されてしまうかもしれませんが、できる限り対応させていただきます。
【お問い合わせ先】
011-622-5566(平日9:00〜17:30)
株式会社マルデン札幌支店